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11月コラム 数学よりも大切なこと、とは

はじめまして。夏期講習よりキュリアスの仲間入りをしました、まつだです。北海道出身、担当科目は主に数学・英語です。ちょっと普通じゃない先生(?)として噂になっていることと思いますが、今回は自己紹介として、私の「ちょっと普通じゃない生い立ち」についてお話します。よろしくお願いします。

小学生の頃、担任の先生が「給食を残さず食べる」ことをポリシーにしていました。私は少食で偏食家だったので、毎日がものすごく苦痛でした。先生のポリシーも、今となっては一理あると思うのですが、当時の私は理不尽にしか思えず、「中学校は給食がない私立へ行こう」と決心し、中学受験することにしました。

受験に向け、進学塾に通うのですが、そこで人生初めての屈辱を味わいます。学校では成績優秀だった私が、塾の授業に全くついていけません。まだ習っていない範囲や解法を、みんな当たり前のようにやっていたのです。その夜は悔しくてたまりませんでした。泣きながら机にかじりつき、夜中まで勉強したのを今でも覚えています。「勉強ができる」というのは当時の私の誇りだったのですが、それが一瞬で崩れ去ってしまったのです。

ただ、幸運だったのは、当時の私がそこで腐らなかったことと、塾の授業が非常にわかりやすく面白かったことです。平日は学校、土日は半日以上塾の授業があり、ハードな受験生活でしたが、合格したい一心でやり抜きました。入塾時にはビリだった成績も、半年後には全国模試の成績優秀者になり、北海道で1番の私立中高一貫校へ進学できました。

ここまでの話だと、まるで私がエリート街道を歩んだように聞こえますが、実はそうではありません。中学で仲の良かった友達がいわゆるヤンキーで、彼らに感化された私も「親の敷いたレールを走る人生はつまらない。もっとフリーダムに生きたい!」などと妄言を吐き、せっかく入った学校を3年で退学。北海道で1番の公立高校へ編入します。

事件はここからです。よく「私立と公立では雰囲気が違う」と言われますが、思春期の多感な時期だったこともあり、環境の変化に体がついていけず、学校へ通うのが辛くなり、無断欠席するようになります。

2学期が終わる頃、担任の先生から「3学期、休まず登校すれば今からでも進級できるぞ」と言われます。その時、すでに高卒認定試験(旧大検)に合格していたので、高校に行かなくても大学受験はできたのですが、「高校卒業」のために、吐き気や頭痛・腹痛と戦いながらも、3学期は無遅刻無欠席。テストの成績も学年5位でした。

ところが3月、進級会議の結果、私は留年することになりました。「先生は嘘つきじゃないか!」と私は猛抗議し、教育委員会も交えて論争を繰り広げましたが、結果は覆りませんでした。「あなたたちのような汚い大人には絶対にならない!」と校長室で吐き捨て、退学届を机に叩きつけ高校生活の幕を閉じます。

その後、家庭教師、空港警備、ライブハウスのスタッフなどのアルバイトを経て、18歳の時に上京。某大手進学塾の時間講師・某公立中高の特別講師として教鞭をとってきました。高校の先生を「あなたたちのようにはならない」と罵った自分が今、講師になっているのは、なんとも妙な話だと我ながら思っております。

こんな私が教育指導に当たって大切にしていることがあります。それは、「教養や学歴は、高価なアクセサリーである。」ということ。「アクセサリー」なので、教養・学歴がある人は輝いて見えますが、真珠のネックレスと同じようなもので、身につけている人の価値は変わりません。「勉強ができる≠偉い」ということは、勉強のできた私だからこそ言えることだと思っています。そして、「勉強の中で身につけられるのは学力だけではない」ということ。これに関しては私の授業を受けていれば、「問題を解く力」だけでなく思考力・発想力を大切にしていることがわかるでしょう。

はっきり言って、私の授業は厳しいです。他の先生が教えてくれない「根本的な概念」の理解を求められるので、頭をたくさん使わなくてはいけないし、板書がものすごく速いので、ノートを一生懸命取らなくてはいけません。しかし、私を信じてついてきてくれれば、「素敵なアクセサリー」と社会にも通用する「思考力・発想力」を手に入れられることを約束します。今後も、一緒に頑張っていきましょう。

 

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