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6月コラム 世界史偉人変人列伝 その壱

どうも。
りゅうです。

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

突然ですが、標題の通り、私が世界史上で面白いなぁと思う人物を紹介しようと思います。
今後も、思いついたらちょくちょく皆さんにお届けしようと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、栄光の第一回は タレス です!

タレスは古代ギリシアの哲学者です。
古代ギリシアの哲学者と紹介されていますが、実はその出身地は現在ギリシャがあるところではなく、現在のトルコがあるアナトリア半島の西端にあたるミレトスという場所です。
昔はギリシアの領土がトルコあたりまで及んでいたということですね。本人もギリシア人という自覚があったと思います。

さて、ギリシア七賢人の一人として数えられるタレスですが、2500年以上前に、日食を予言したり、ピラミッドの高さを測定したり、万物の根源を「水」としたり、なかなかに凄い業績をお持ちの方です。

では、こんな偉人がなぜ変人列伝の第一回を飾ることになったのか。それは彼が哲学以外のことには無頓着だった(できないとは言ってない)からです。

その逸話を少々、紹介したいと思います。

逸話(1)
自分の足元に無頓着だった

タレスは天文学に熱中しているとき、空ばかり見上げて思索に耽っているあまりに、道端の穴にはまってしまった。それを見た女性に「学者というものは遠い星のことはわかっても足元のことはわからないのね」と笑われたそうな。

逸話(2)
女性や結婚に無頓着だった

タレスがあまりにも哲学にしか興味がないので、彼の母親が無理やり妻をめとらせようとしました。するとタレスは「まだその時ではない」と断ってしまいました。
それから相当な年月を経てもまだ結婚をしないのに業を煮やして、彼の母は訪ねました。
「あんたいつになったら結婚するのよ?」すると、タレスは「もうその時ではない」と悪びれもせず答えたそうです。

逸話(3)
お金に無頓着だった

タレスは学問(哲学)にしか興味がなく貧乏でした。彼の知人が「哲学は何の役にも立たない」とバカにされました。そんな非難を尻目に、タレスは次の年にオリーブが豊作になることを天文学により知っていたので、ミレトス周辺の全てのオリーブの圧搾機(オリーブオイル作る機会)を安いうちに借りしめて置きました。収穫の時期が来て、人々が機会が必要になると、タレスはそれを貸し出して大金持ちになりました。このようにして、彼は望むのならば、学問を用いていくらでも金持ちになれるが、金をもつことよりも哲学の方が面白いことを暗に示し、彼をバカにする人はいなくなったのでした。

いかがでしたでしょうか。
古今東西を問わず、変な人はいっぱいいます。
そんな人たちが、君たちの歴史への興味の扉となったら幸いです。
不定期ですが、また何か思いついたらやりますね〜。

 

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