どうも。りゅうです。
キュリアスに通っている生徒なら2月は何の季節か、もうご存知であると思います。
そう、受験ですね。本当は生徒の皆さんに向けて使うコラムスペースですが、2月だけは受験生のために使わせてもらいます。在校生はいつか自分の番が回ってくるので待っていてください。
受験生へ。
まずはここまでお疲れ様でした。そして君たちにとって本当に大切な時間を一緒に過ごしてくれてありがとう。君たちの日々の努力と成長に教員一同を代表して敬意を表します。雨の日も雪の日も、夏休みも冬休みも土曜日も日曜日も…。毎日本当によく頑張りました!
実は、僕は個人的に毎年受験生に伝えていることがあって、今年もそのことについて少し触れたいと思います。受験前にそんなこと言うなよ!と思う方もいるかもしれませんが、キュリアス生にはしっかりと僕の意図が伝わると思うのであえてお伝えします。
それは
受験は華々しいゴールでもなんでもなく
数あるスタートの一つに過ぎない
ということです。
高校でも大学でも志望校への合格はとても嬉しいものです。今までの努力の成果が問われ、その報いとして合否が分かれる(ちなみに「報い」という表現は善悪に関係なく行為の結果として返ってくる事柄のことです。今では悪い意味で使う人が多いようですが)。頑張ってきた人にとってはその喜びは一入(ひとしおと読みます。意味は調べてください)。合格者は勝者の如く歓喜に湧き、志望校合格を果たせなかった者は敗北感に苛まれる 。確かに不合格よりも合格の方が(特にその時点では)絶対良い。そして、我々もこの一年間は合格を絶対視して君たちの合格を何よりも優先して指導してきた。でも、その目的は合格のためだけじゃなかったんだ。2月の勝者とは合格者なのか。いや、そうじゃない。
君たちはもう既に勝っている。
合格だとか不合格だとかで今の君たちが積み上げてきた知識や経験が終わりを告げるのか。そんなことは全くない。そうじゃない。君たちはここまでの戦いの中で幾度となく挫折し、自分と戦いながら立ち上がってきた。難問に心を折られながらも、それぞれ違う自分自身の限界値を超える努力をし続けてきた。時には様々な誘惑と戦いながら、先に進んできた。その経験と事実こそが君たちが受験という区切りの中で得た誰にも奪われない宝なんだよ。
君たちが挑戦し続けるのであれば、これから君たちはいくらでも転ぶ。もう受験期に悩んだものと比べ物にならないくらい。合格への不安や、それこそ不合格なんてものの比にならないくらい。その時に傷つき心折れながらも、立ち上がって次の一歩を踏み出す練習をたくさんしてきたんだ。本当によくがんばった。この場を借りて敬意を伝えさせて欲しい。
さぁ、戦いが始まる。不安に思うこともたくさんあるだろう。
でも、この辛い戦いを進み抜いてきた君たちなら大丈夫。胸を張って答案とそして自分自身と向き合っておいで。君たちの戦いを見届けるべく、春の桜は君たちを待っている。
最後にご家庭の皆様へ。
本当は最初にお伝えするべきところでしたが、お伝えするのが遅くなってしまって申し訳ございません。ご家族の皆さまのご協力がなければ我々もこの舞台には立てていませんでした。受験生は、一人ひとり本当によくがんばりました。塾内での彼らの姿勢と眼差しは立派な受験生でした。彼らの努力とご家族のサポートこそが成長の最大の要因であることは間違いございません。本当にありがとうございました。